ことし8月、岡山市の岡山大学病院で、母親から提供された肺の一部を最小単位に分割して移植する世界で初めての手術を受けた2歳の男の子が、日常生活を送ることができるようになるまで回復し、6日、元気に退院しました。 退院したのは重い肺の病気で岡山市の岡山大学病院に入院していた埼玉県の2歳の男の子です。 男の子は、ことし8月、岡山大学病院で母親の左の肺の一部を肺として機能する最小単位、「区域」に分割したうえで、両方の肺に移植する世界で初めての手術を受けました。 病院によりますと手術後の経過は順調で、男の子は6日午前9時半すぎに退院しました。 男の子は見送りに来た医師や看護師に大好きなウルトラマンのまねをして見せながら、家族とともに病院をあとにしました。 手術を行った大藤剛宏医師によりますと、男の子は手術前は人工呼吸器を使っても酸欠になるほどだったということですが、手術の後は自力で呼吸ができるようにな