レノボ、ハイアール、ファーウェイ……日本でも中国の大手企業の名称が少しずつ知られてきた。次に覚えられるのは、復星国際(フォースン・グループ)かもしれない。中国の民営コングロマリットの最大手だ。目下、世界で猛烈な投資攻勢を繰り広げており、この5月、日本にひっそりと上陸した。 投資ファンド国内大手のユニゾン・キャピタルは5月15日、所有していた不動産投資中堅のイデラキャピタルマネジメントの全株を復星に売却したと発表した。同社はイデラの株式98%を取得。買収金額は約70億円とされる。このニュースを報じたメディアは極めて少なく、ほとんど話題にならなかった。しかし日中経済にかかわる人の間では、復星が2年ほど前から頻繁に日本を訪れ、投資機会を探っていたことはひそかに知られていた。それだけに、「ついに姿を現した」と感慨を持って受け止められた。 海外展開を積極化 復星の2013年12月期の売上高は510億