1. 概要 proc fs を使ったカーネル情報の表示ではproc fsを使用してカーネル内の情報を表示する方法を示した。この方法では、バッファに収まる小さいデータを出力するのに適していたが、大量のデータを出力するのは手間がかかる。ここでは、seq_file(*1)を使用してプロセス情報のようなレコード情報を大量に出力する方法を示す。seq_fileを使用することで、バッファの境界を気にすること無く大量の情報を出力できる。 (*1) seq_fileは複数のレコードをシーケンシャルに並べて1つのファイルとして扱うためのLinuxカーネルの機構。 2. サンプルモジュール 2.1 Source 以下サンプルは/proc/processを読むと、全プロセスの情報(task_structのアドレス、mm_structのアドレス、ページディレクトリの内容)を出力する。 MakefileとSourc