今から18年前のゴールデンウィーク。白装束に身を包んだ謎の集団に、日本中が注目していた。白い頭巾、白いマスク、白い長靴、そして白衣に身を包んだ集団が、白い車両20台ほどとともに岐阜県の林道を占拠していたのだ。その前年、ドライブ中に偶然白装束集団とすれ違っていた私は、テレビで彼らの姿を目にすると、すぐさまカメラを持って現地に向かった。 2003年5月10日、彼らが福井県の本拠地へ帰還したことで、大騒動は幕を閉じた。だがそれからも、白装束集団はメディアの目を避けるように、ひっそりと活動を続けていたことは、あまり知られていない。彼らは一体何者だったのか。私がこれまで追いかけてきた白装束集団「パナウェーブ研究所」の“その後”について、最新情報も含めて報告したい。(全2回の2回目/前編から続く) 騒動の3ヶ月後に起きた傷害事件 私が追いかけていた2003年5月の10日間、コンビニ等でパナウェーブ研究