“音楽をする人のための遊園地”を目指し、店主の寺田国敏さん(愛称、テリーさん)が仲間と共に築100年以上の酒蔵を改造したのが〈coffee house 拾得(じっとく)〉だ。味わい深い丸い机と椅子は酒樽、床には廃線になった京都市電の路面で使われていた御影石、すべてがいい塩梅でここの特別感を醸成している。coffee houseという名が表しているように、“つけものピラフ”をはじめ食事も美味い。終演後もライブの余韻をつまみにお酒や食事を楽しむのが常で、時に観客も演者も従業員も交えて酒を酌み交わす。そんな京都独特の音楽文化を育んできたともいえるこの場所で、アマチュアの学生から山下達郎のようなビッグネームまで、それぞれが思い思いの音を鳴らしてきた。 立命館大学の音楽サークル「ロック・コミューン」で産声を上げたくるりもそんなバンドの一つ。オリジナルメンバー岸田繁(Vo / Gt)、佐藤征史(Ba)
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