作家小松左京さんが26日午後に死去する直前、集まった知人や家族と歌謡曲を一緒に歌い、別れを告げていたことが29日、分かった。小松さんの事務所によると、8日に体調を崩して大阪府箕面市の病院に入院した小松さんは、ベッドの上では滝廉太郎作曲の「箱根八里」や、石原裕次郎さんの「夜霧よ今夜もありがとう」などをよく口ずさんでいたという。 しかし、26日に容体が急変。家族に加えて親しい知人も駆け付けた。死去の直前には集まった全員と「銀座カンカン娘」を合唱。小松さんは声を振り絞るように口を動かし、ベッドを取り囲んだ計十数人の顔を1人1人見つめて「ありがとう」と感謝を告げたという。 また、小松さんは東日本大震災の惨状に胸を痛め、サッカー女子W杯のなでしこジャパン優勝には「元気になるね」と喜んだという。 [2011年7月30日8時17分 紙面から]
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