海外子会社で発生した損失約4000億円を決算に計上することを決めた日本郵政。(写真・日本郵政グループ本社) 東芝に続き、海外子会社で発生した損失約4000億円を決算に計上することを決めた日本郵政。最終損益は400億円の赤字に転落し、民営化以来初の赤字となる。2015年に6200億円で買収したオーストラリアの物流子会社トール・ホールディングスについて「楽観的な見方をし過ぎた」「ファイナンシャルアドバイザーから買収額について指摘はなかった」と現経営陣は反省の弁を述べたが、単純な経営者の判断ミス、甘い見通しが招いた惨事だと片付けてよいのだろうか? 「これは判断ミスではなく『飛ばし』の可能性もあるのでは」と疑問を呈する元経済記者がいる。『震える牛』『ガラパゴス』など社会問題に鋭く切り込む作風で人気の作家・相場英雄さんだ。相場さんは過去の取材で知ったある手法について言及した。 ■バブル崩壊で生じた負