西武鉄道を傘下に持つ「西武ホールディングス」は、前身の会社が有価証券報告書にうその記載をしたとして上場廃止になって以来９年４か月ぶりに、２３日、東京証券取引所に株式を上場しました。 西武ホールディングスが上場したのは東京証券取引所の第１部で、２３日は取り引き開始直後に上場前の売り出し価格と同じ１株１６００円で初値が付き、その後、値上がりする場面も見られました。前身の西武鉄道は有価証券報告書にうその記載をしたとして、平成１６年１２月に上場が廃止され、９年４か月を経て株式市場に復帰したことになります。 西武は上場廃止のあと経営体制を刷新し、不採算のホテルなどを整理するとともに、アメリカの投資ファンド「サーベラス」の出資を受けて経営再建を進めてきました。しかし両者は経営改善策を巡ってこれまでたびたび対立し、サーベラスが球団の売却や一部路線の廃止を提案したと取り沙汰されるなど、地元も巻き込んだ問題