ブックマーク / www.omiyakamon.co.jp (3)

  • [色順応1]色に想ふ きものトータルケア大宮華紋森本

    生物は環境変化に対して適応する事で生存確率を上げる事が出来る。人類もまた古代より環境に順応して来たからこそ現在の我々があるのだ。順応とは環境変化から身を守るためのメカニズムに他ならない。 目にも順応作用がある。 映画館などの暗い場所へ急に入った時、最初は辺りがよく見えないが、時間と共に次第に見えて来る。これを「暗順応」という。またそこから明るい場所に出た時、眩しさで目に刺激を覚えるが、それも時間が経つと違和感がなくなる。これを「明順応」という。 そして「色順応」。例えばグリーンのサングラスをかけた時、最初は全てがグリーンに色かぶりするが、次第に気にならなくなる。これは目がグリーンに順応した証拠である。 それだけではなく我々が気のつかないうちに目は常に色順応状態に置かれている。 太陽は地球の地域や天候、また時間帯によって降り注ぐ光の色や量が違うためである。 人工照明も同様、各種類(メーカーや

    gakepp
    gakepp 2008/02/01
    刺激のある色に仕上げたいが、思った色の彩度に上がらない。ところが、作業を一旦中断して再び作業のついた時、思った以上に彩度が上がって驚く。彩色作業中に色順応状態が進んで行くのに気がつかなかった。
  • [配色5 基調色と強調色3]色に想ふ きものトータルケア大宮華紋森本

    「強調色=鮮やかな色」、「基調色=地味な色」と思いがちだが、実は異なる場合もある。 その時々によって違う訳だが、大きく違うのはその比率である。 微妙なバランスや絶妙なバランス。差が大きすぎても小さすぎてもいけない。 美しく見せるためにはそのバランス感覚が命となってくる。 強調色の効果はあくまでも目に映る効果であるため、視野内の分量(バランス)が大切なのである。 視覚効果を上げる素晴らしいステージ衣裳も、近くで見ると、ただ目を刺す派手な色調の場合が比較的多い。 私達が作る着物。どんなに華やかな振り袖であれ、一度に数多く見せられると、その効果は落ちる(同化現象)。むしろその中に一点の無地のモノがあれば逆に目を引く場合もある。 私の制作する大宮華紋もこの効果を狙ったもので、無地の着物に華やかな彩色を施した家紋が見る者の目を引く。 例えば、美術館。一つ一つの作品(例えば絵画)をじっくり見ると、その

    gakepp
    gakepp 2008/02/01
    壁が基調色となり、絵画は強調色となる。美術館側のセンス次第で作品達が生きるか死ぬかがまでもが決まってくる。この場合、大事なのは距離と間隔。これも強調色と基調色のバランスが関わる。
  • [配色2 無彩色は色じゃない?]色に想ふ きものトータルケア大宮華紋森本

    私が20代前半の頃の話である。ファッションデザイナーである友人宅での出来事だった。 友人は商品サンプルの配色コーディネイトの最中で、 「おまえの色のセンスを試してやる。この中から2色ずつ組み合わせて10配色作ってみろ。」 横で見ていた私に、そう言って一握りのニットの小布を差し出したのである。 突然の友人の申し出に驚きはしたが、物は試しにという事で自分なりの配色コーディネイトを作ってみた。 出来上がった私の配色を見た友人は、 「何だ!おまえのはほとんど、白、黒、グレーとの組み合わせではないか!これなら誰がやっても綺麗に見える、卑怯だ!無彩色は色では無いからこれでは配色とは言えない!」 私はただ、カラフルな有彩色をより美しく引き立たせるために、無彩色を組み合わせたのである。 友人に指摘され再度、有彩色だけで組み合わせてみたが、かなり手こずったように記憶している。 高校生の頃、この友人とよく色の

    gakepp
    gakepp 2008/01/31
    マックィーンの目はブルー、そして髪はブロンド。どうやら秘密はこれのようだ。ブルーは紺を明るく鮮やかにした色。ブロンドは茶を明るく鮮やかにした色である。これらの組み合わせが配色にリズムを持たせた。
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