35を超える暑さが続く今年の夏。厳しい日差しの中、外に出るのも危険な環境下で、学生たちはスポーツをしている。子供たちのことを考える指導者であればあるほど、熱中症の危険はもちろんだが、“万が一”を予防するための準備や費用にも頭を悩ませている。もはや真夏の日中にスポーツを行う意味を、再考すべき時が来ているのかもしれない。 フットボリスタ・ラボに所属しています、和歌山県立粉河高校サッカー部監督の脇真一郎と申します。今回は、ラボ内で私が展開した「酷暑における練習中止の判断」の記事を編集したものをお送りします。 「暑さに耐えた」結果パフォーマンスが落ちるのは、本末転倒では? 事の発端は、去る7月16日以降の猛暑が続く中での、部活動中止判断に対する反響でした。この週は、前週まで比較的過ごしやすい日が続いていたこともあり、その落差も相まって身の危険を感じるような猛暑となりました。また本校の日程として、2