最も遠い銀河団発見=宇宙誕生から10億年−すばる望遠鏡で・国立天文台など 最も遠い銀河団発見=宇宙誕生から10億年−すばる望遠鏡で・国立天文台など 国立天文台などの研究チームは24日、すばる望遠鏡(米ハワイ島)を使った観測で、これまでで最も遠い127.2億光年先に、銀河が集まる銀河団を見つけたと発表した。約137億年前の宇宙誕生から10億年に満たない時期の「原始銀河団」の発見は、宇宙の構造が形成される過程を解明する手掛かりになるという。論文は近く、米天文学誌アストロフィジカル・ジャーナルに掲載される。 宇宙には、銀河団のように銀河が集中する場所が点在し、相互につながった網目状の「大規模構造」があるとされる。宇宙誕生直後の物質分布のわずかなむらがこうした構造をもたらしたとされるが、形成過程の解明には、遠方の銀河団の観測が必要になる。 総合研究大学院大博士課程1年の利川潤さんと国立天文台の