掘削調査中の地球深部探査船「ちきゅう」=8月23日、青森県八戸沖地球深部探査船「ちきゅう」船上で、海底に降ろしたドリルパイプから採取試料を回収する様子=9月2日、青森県八戸沖、海洋研究開発機構提供 海洋研究開発機構は10日、地球深部探査船「ちきゅう」が青森県八戸沖で進めていた海洋科学掘削で、掘削深度が海底下2466メートルに達した、と発表した。これは米国の探査船が1993年、南米エクアドル沖で達成した海底下2111メートルを抜く世界記録となる。 「ちきゅう」は、海底の地中奥深くにすむ微生物や地下の炭素循環システムを調べるため、海底下2200メートル付近にある石炭層を目指し、7月末から掘削を進めてきた。9月6日に世界記録を達成し、9日に同2466メートルに達したところで掘削を終え、今月末まで地層のデータを集める。 地底から採取したサンプルを分析し、2200メートル付近で微生物が見つかれ