大垣(大垣市)-樽見(本巣市)間を走る樽見鉄道の二〇一五年度の存続が決まった。沿線五市町でつくる連絡協議会が六日、計九千五百万円の支援を一五年度に行うことを決め、赤字補填(ほてん)の見通しが立った。 本巣市文殊の本巣すこやかセンターで開かれた連絡協議会では、樽見鉄道の経営状況が説明された。一四年度は七千三百万円の経常赤字となる見込み。十八年連続の赤字だが、一四年度も沿線五市町から計九千五百万円の支援があり、純利益を確保できる。 樽見鉄道の不破道夫社長によると、一五年度は旅客数に大きな変動はない見通し。車両の更新で一億四千万円の出費を予定しているが、国などの補助金があるため負担は三千万円余となり、自己資金でまかなえるという。