19日に開幕する冬季アジア札幌大会の選手らの宿舎「アパホテル&リゾート札幌」(札幌市南区)に南京事件などについて否定的な本が置かれていることをめぐり、中国と韓国の選手団の宿泊先が札幌市中央区の別のホテルに変更されたことが8日わかった。 両国のオリンピック委員会が1月下旬、宿泊先の変更を大会組織委員会(札幌市)に要請していた。大会を主催するアジア・オリンピック評議会(OCA)が6日に宿泊先を変更することを決定し、組織委を通じて両国に伝えた。組織委によると、両国の選手団はそれぞれ230人前後だという。 アパグループは、2015年に宿舎の打診を受けた段階で「書籍を含む印刷物の撤去の依頼を受けた」としており、組織委が指定したものを除き、書籍を含むすべての設置物を一時的にホテルで保管すると表明している。