ソニーの経営をめぐり、アクティビティファンド(モノ言う株主)と呼ばれる、米ヘッジファンドの「サード・ポイント」が注目されている。 同社は米ウォール街でも一目置かれているヘッジファンド。上場企業に投資して、その経営者に経営改革を提案しては企業価値を高め、株式を売却して儲けるファンドだ。 エレクトロニクス事業は赤字から抜け出せないでいる ソニーの2013年3月期連結決算は最終損益が5年ぶりの黒字。営業利益は2301億円で、前期の673億円の赤字から回復したとはいえ、米ニューヨーク・マンハッタンの本社ビルや建てたばかりのソニーシティ大崎ビルの売却益や、「So‐net」のソネットエンタテイメントを完全子会社化した後、同社が保有していたDeNA株を売却するなどで得た利益で、どうにか黒字を確保した。 営業利益を事業分野別にみると、もっとも利益を生んだのが金融事業で1458億円。続いてが映画事業の478