人はすでに手にしたものに、憧憬は抱かない 私E子は、車に興味がない。 快適な移動のための手段の一つとしか思っていないので、いつか高級車に乗りたいとか、セダンとクーペの2台持ちがしたいとか、そういう欲は全くない。 出会った年収4000万円開業医の週末の過ごし方に驚愕…… それは私の父親が車好きであったことが大きく影響している。父は高級車への憧れが強く、その上何種類も所有したがり、頻繁に車を買い替えていた。もはや2年契約のiPhoneよりも早いペースで。 物心つく頃には、私は車という“娯楽”に幼くして飽きてしまっていた。あれもこれも乗ったことがある……という状態ゆえに、憧れは一切なくなっていた。 人は何かを手に入れてしまうと、それに強い憧憬を持たなくなるものだ。 車の話が結びつけてくれたご縁しかし、私は父に感謝している。この年まで育てあげてくれたこと、そして様々な車を知る機会をくれたこと。おか