「仙台」に代わる東北の空の玄関口 山形空港、存在感発揮 大きな荷物を抱えて続々と搭乗手続きをする利用客=東根市の山形空港 東日本大震災で暫定運用が続く仙台空港に代わり、山形空港(東根市)が「東北の空の玄関口」の代役として存在感を発揮している。震災前は新幹線や仙台空港との競争で苦戦を強いられていたが、状況は一変。山形県は「太平洋側に偏らず、社会基盤整備を行うことが重要」(吉村美栄子知事)とアピールしている。 震災前の山形空港は、小型機が東京と大阪へ計4往復するだけだった。 だが、震災翌日から自衛隊の輸送機やヘリコプター、民間の臨時旅客便が殺到。物資輸送が一段落した今も旅客便の増発が続き、18日から3日間は東京・大阪・名古屋・札幌の4路線15往復が運航する。 1日当たり通常400席だった旅客便の座席総数は現在、9倍以上の3700席。それでも多くの便で8〜9割の搭乗率を維持している。平均す