概要 私は速読するとき、高速だと五千〜字/分、最高速だと一万〜字/分くらいのペースで読む*1。あくまで私の体験だが、その体験から、速読に関する誤解を解く。 速読は、速く読める代わりに深く読めない。だが、速読はトレードオフが生じても、それでも意味があるのだ。そして、速読の運用や技術に関する外観を眺め、精読との併用まで視野に入れよう。 速読の誤解 まず速読は、頭の良し悪しとは別だ。理解力や思考力とは別だ。情報を入力する部分の技術なので、処理や出力まで向上するわけではない。回線の速さとCPUの速さは別物だ。 あるいは、もしかしたら副産物があるのかもしれないが、過剰に期待すれば確実に失望するだろう。端的に、速読ができても、英語ができなければ英語の本は読めないし、数学ができなければ数学の本は読めない。 しかも、ある程度はどうしても、量と質のトレードオフが生じる。非常に高速に読んでいるときは、細かい部
読書速度は一面に過ぎない 読書速度測定 最近流行していますが、速読力というのは読書力のあくまで一面に過ぎません。そこで他の読書力を三つの要素から考えてみましょう。 量と質 英語のように読めること自体に意味があるもの、数式のようにそれ自体は短いもの、文学・詩のように文字通りの意味だけ追っても仕方がないもの、というように読書の質が重要なジャンルもあります。そのような深く読む力は簡単に計測できませんが、テストできなくても大事なことには変わりありません。 入力と出力 読めるだけではなくて、そこからアイディアを思いつくとか、実践できるようになることが重要です。プログラムの本を読んでも実際に動くものが組めないといけないとか。ミステリの本なら早く読む力より犯人の推理力が必要でしょう。 選択 そもそも目的に合う本を効率的に探せれば、急いで読む必要もありません。 線条性を持つメディアの特性 とはいえ、「速度
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