前回の丑年に出した年賀状について思い出したので。 12年前、私は、年賀状を書いていた。 ちょうど40歳だった。 とにかく、生涯のうちで、私が年賀状を書いたのは、小学校時代の数年間と、あとは40歳前後の何年かだけなのだが、そのうちの一回は、12年前の丑年だったわけだ。 どうして年賀状を書いたのか。 一つめの理由は、酒をやめる途上にあったからだ。 95年の5月から断酒をはじめた私は、人生をやり直すべく、それまでのいろいろな事に関するやり方を精算して、すべてを一から組み立て直そうとしていた。 年賀状を書くこともそのうちのひとつだった。つまり、野球観戦をやめてサッカーに切り替えることや、ロックミュージックからいったん足を洗ってジャズを聴いてみることや、時代小説の耽読をやめることや、無闇矢鱈と散歩に出かけてみることを含めた、様々な行き当たりばったりの取り組み(あるいは白々しかったり人工的だったりする
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