19日に衝撃のデビューを果たしたベンディット。指部分が6本ある特注グラブで左右から投げ分ける。いま、全米はスイッチピッチャーに大騒ぎ(AP) 漫画『ドカベン』に夢中になった読者なら覚えているだろう。木下次郎(通称わびすけ)という両投げの投手が現れ、主人公の山田太郎が苦しめられた。 ニューヨークでは19日(日本時間20日)、ヤンキースに入団した両投げ投手が両打ち打者とマイナーリーグで対戦。投手が投げる手、打者は打席をクルクルとかえて審判を困らせるという、まさに漫画のような“スイッチ対決”があった。 話題の主は、ヤ軍が今月6日のドラフト20巡目(全体620位)で指名したパット・ベンディット投手(22)。本来は右利きだが、父親の指導で3歳から左投げも始めた。日本のミズノ社に国際FAXを送り、ドカベンで“わびすけ”が使っていたような両手投げ用のグラブを特注して練習に励んだという。 リトルリーグ時代