the pillowsがおよそ1年ぶりとなるニューアルバム「トライアル」を完成させた。ナタリーではこのアルバムの魅力に迫るべく、作詞・作曲をすべて手がけるフロントマンの山中さわお(Vo, G)に単独インタビューを敢行。いつになくシリアスな空気をはらんだこのアルバムがどのようにして作られたのか、じっくりと話を訊いた。 取材・文 / 臼杵成晃 撮影 / 中西求 シリアスな内容が多くなったという自覚はある ──今回のアルバムは一聴してまず、どことなく憂鬱なムードをはらんだ、ズシンと重たい空気を全体に感じました。何度か通して聴いてみても、やはりシリアスな部分が気にかかって。この感想は的外れですか? いや、的外れではないですね。歌詞については、これまでのピロウズのアルバムの中でも特にシリアスな内容が多くなったなという自覚は全然あります。 ──アルバム用の楽曲制作はどのぐらいの時期だったのでしょうか。