「まこ、グッジョブ!!」 先日、栗本薫ファンの友人に唐突にいわれた。 「唐沢俊一は栗本薫を読むべきだ」のテキストがよかったというのである。 彼女、唐沢俊一に対して否定的なようだ。 「ねぇ、唐沢俊一が『昭和ニッポン怪人伝』って作品でジュリーについて語っているから、それも読んで、感想書いてよ」 彼女は私がジュリーファンということも知っている。 「なんでよ、また適当なことかいてるだけでしょ」 「だから読んでほしいの」 私も、盗作騒動での彼の行動で否定的な感情を持つようになったひとりだけれども、なんでそんなアンチめいた活動をしなくちゃならないんだ、まったく。 とはいえ数少ない友人からのオファーなので探してみる、が、その本、図書館にも古本屋にも見当たらない。新刊で買う――のは、無・理。お金MOTTAINAI。というわけで代わりに「トンデモ美少年の世界」(97年/光文社文庫)という「JUNE」で90年