ジェイ・アール北海道バス(札幌市)は19日、広尾町―札幌間を結ぶ「高速ひろおサンタ号」を11月1日から当面運休すると発表した。この4か月で様似営業所(様似町)の運転手4人が退職したことで運行がままならなくなったという。同社総務部の担当者は「札幌圏から応援も出していたが、追いつかない」と話す。 約2週間後の突然の運休に20日、JR札幌駅前に着いた広尾町の40歳代女性は「本当に困る」と表情を曇らせた。最近は大学受験を控える高校3年の長女とオープンキャンパスに参加するため、月1回程度利用していた。札幌までは自家用車で休憩も含めて約5時間かかる。運休後は路線バスでいったん帯広市へ向かい、JRに乗り換えなければならない。「娘が札幌の大学に進学したら、よく使うことになるなと思っていたのに……」と肩を落とす。