ブックマーク / honz.jp (69)

  • 犯罪者を特定する因子は存在するのか? 『暴力の解剖学 神経犯罪学への招待』 - HONZ

    HONZが送り出す期待の新メンバー・冬木 糸一。若干26歳にして恐るべき読書量を誇り、彼の個人ブログ「基読書」では注目のノンフィクションが続々と、HONZに先んじる形で取り上げられていった。こんな危険な輩を外で野放しにしておくわけにもいかないので秘密裏に交渉し、メンバー入りへと至った次第。今後の彼の活躍に、どうぞご期待ください!(HONZ編集部) 日のようにかなり平和な国であっても人は人を殺す。メディアは殺した人間をどのような人間であったのか、どのような趣味を持っていたのか、いかにも人を殺しそうな人間であったのか、はたまた普段は人当たりのよい人間だったのかと、盛んにそのパーソナリティに迫ってみせる。 そんな時、「どこにでもいる、あなたの隣にもいそうな人間が超凶悪な殺人犯でした! あなたも危ないかもしれません!」とただ危険を煽るだけだと問題でも生じるのだろうか、そこに何らかの特徴をつけて

    犯罪者を特定する因子は存在するのか? 『暴力の解剖学 神経犯罪学への招待』 - HONZ
  • な、なかったんですかっ?! 『ニュートンのリンゴ、アインシュタインの神 : 科学神話の虚実』 - HONZ

    毎年、年末ぎりぎりに高校の同級生との忘年会がある。過去10年以上にわたっておこなわれているのであるが、デジャヴみたいに同じような話が繰り返される。しかし、自分のことが語られていても、自分では覚えていないこともあるし、自分の記憶と違っていることもよくある。 自分が正しいのか、友人たちが正しいのか。もちろん、自分が正しいと思いたいけれど、よってたかって間違えてると言われると、やっぱり自分の勝手記憶のせいなのかという気がしてしまう。いまを生きる自分の記憶ですらそうなのだ。過去の歴史上の人物について書かれたことの何が正しいかとなると、なおさら難しい。 ガリレオ、ニュートン、アインシュタインなど、歴史的な科学者の偉大な発見についてのエピソードをめぐるである。副題にある『科学神話の虚実』が示すように、それらの『神話』が史実を反映しているかどうかが、一次資料を読み解くことによって明らかにされていく。

    な、なかったんですかっ?! 『ニュートンのリンゴ、アインシュタインの神 : 科学神話の虚実』 - HONZ
  • マンガ新聞 - 漫画の記事・無料連載・新刊情報・おすすめ漫画レビュー

    周りの男子すら見ず、夢しかみていない女子は物の恋を掴めるのか?... 2018年09月26日 この物語は、“憧れ”ばっかり女子が、物の恋を、物の彼氏を見つけていくストーリー。 物語の主人公は年末のカウントダウンイルミネーションに行くことを夢見る女子高生、小桜ののか。 高校生になりすぐ...

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  • 年末年始はピケティ三昧!? 『21世紀の資本』を読んだ人たちは、どんな本を買っていたのか? - HONZ

    先月も書きましたが、年末に発売されたピケティの『21世紀の資』は出版業界にとっては大きな話題のひとつになっています。内容以前に「5,500円もする!」「売れてる!」「品切れ続出!!」と、売り手にとってはにんまりするような話が飛び交いました。 景気の悪い話ばかりが聞こえてくる中で、このの存在は当に心強いものです。こうなると気になるのは「誰が買っているのか」ということ。「これを買う人は相当な知識人、そしてお金も持っているだろうから上顧客なんだろうなあ」とか、色々な想像をしつつデータが蓄積されるのを心待ちにしていました。 それではまず読者のクラスタから見ていきましょう。データは発売から1月4日までのものとなります。 これまでのこういったジャンルのと同傾向と見て良いかと思います。男性読者がほとんどであり、ピークは60代でした。ただ、発売からの日数経過にともない、50代の読者が急激に伸びてき

    年末年始はピケティ三昧!? 『21世紀の資本』を読んだ人たちは、どんな本を買っていたのか? - HONZ
    gatya0830
    gatya0830 2015/01/08
    その女アレックス、塩野七生、ジャレド・ダイアモンドって正に俺の事やんw
  • 『ぼくは物覚えが悪い』海馬を失った男は、永遠に続く30秒を生きた - HONZ

    今年も残すところあと1ヶ月となり、年忘れという言葉も聞こえてきた。皆さんにとって2014年はどのような年であっただろうか?そして来たる2015年のことを考えた時に、どのような感情が沸き上がってくるだろうか? 年の瀬ともなると、私たちは過去の出来事を頭の中で再現し、その情動を元に未来へ思いを馳せる。年を忘れるというくらいだから、辛かったことや不安な出来事を思い出す方も多いのかもしれない。いずれにせよ私たちは「今」という瞬間を疎かにするくらい、記憶というものに縛られながら生きている。それならば未来もなく過去もなく、現在進行形しか存在しない世界に行けば、不安を取り除くことは出来るのだろうか。 1953年、一人の男がてんかん治療のための脳手術を行った。左右の内側側頭葉を摘出するという実験的な手術であったものの、発作は無事に抑えられるようになる。しかしこの手術は、関わった全ての人にとって決して忘れら

    『ぼくは物覚えが悪い』海馬を失った男は、永遠に続く30秒を生きた - HONZ
  • 『ベテルギウスの超新星爆発』 新刊ちょい読み - HONZ

    ベテルギウスの超新星爆発 加速膨張する宇宙の発見 (幻冬舎新書) オリオン座のアルファ星、冬の大三角形のひとつベテルギウスが間もなく超新星爆発する。地球から640光年しか離れていない星がスーパーノバ化すると、それから少なくとも3か月にわたって満月の100倍ほどの明るさで、昼も夜も天空に輝くことになるという。三葉虫の絶滅に関係したのではないかという仮説もある死のガンマ線バーストは、さいわいにも地球には向かないと予想されている。書は興味深いベテルギウスの超新星爆発説からはじめ、読者を星、天体観測、宇宙論へと導く入門書だ。アインシュタインの宇宙項を最後にもってくるところなどほどよい感じだ。 で、ベテルギウスの超爆発はいつ起こるかって?明後日かもしれないし、10万年後かもしれない。すくなくとも明日ではないし、10億年後ではないということだ。明日ではない理由はスーパーカミオカンデがニュートリノシャ

    『ベテルギウスの超新星爆発』 新刊ちょい読み - HONZ
  • 『地図から消えた島々』 - HONZ

    問題です!(SE:ジャジャン!) かつて「ロス・ジャルディン諸島」「イキマ島」「グランパス島」「中ノ鳥島」などが位置した海域はどこでしょう? さてさて。クイズ番組にこんな問題が出る日は来るだろうか。たぶん来ない。難問過ぎる! 解答解説もややこしくなりそうだし……。えっ? そんな島あったっけ、聞いたことない。地図にもない……。クイズマニアの方々からお問い合わせ殺到…かも! 答えは「北太平洋」である。それも日の近海の島々だという。“かつて”は航海の安全には欠かせないものである水路誌や海図に記載されていた、れっきとした地図に載っていた島々である。しかも、「地図から消えた」のは決して大昔の話ではない。「ロス・ジャルディン諸島」が地図から正式に削除されたのは1972年のことであり、「中ノ鳥島」を領土編入する閣議決定手続きの瑕疵については、なんと1998年の参院総務委員会で質疑応答されていたというの

    『地図から消えた島々』 - HONZ
  • ご冗談でしょう、長沼さん 『私たちは進化できるのか 凶暴な遺伝子を超えて』 - HONZ

    「もうこれ以上面白いを紹介しないでくれ」 「こんなに大量のを紹介されたら破産してしまう」 昨年HONZによせられた苦情である。しかし、こんな苦情を聞くとメンバーは更に奮い立つ。レビューにはより熱がこもり、紹介するは日を追うごとに増えていく。HONZ紹介をいちいちムキになって買い続けていると、きっと色々なものを失ってしまうので、皆さんも新年のお酒とポチリはほどほどに。「新刊ちょい読み」で投稿しまくっている内藤順などは既に様々なものを失っているはずだが、被害はメンバー内にとどめたい。 HONZは複数のメンバーで運営されているが、たった1人で冗談のようなペースでを出し続けているのが書の著者、長沼毅である。特に、2011年7月以降の出版ペースは尋常ではない。わたしが購入したものだけでも、7月には『世界をやりなおしても生命は生まれるか?』『形態の生命誌―なぜ生物にカタチがあるのか』、10

    ご冗談でしょう、長沼さん 『私たちは進化できるのか 凶暴な遺伝子を超えて』 - HONZ
  • 『エリア51』アメリカで賛否両論の話題作 - HONZ

    2012年上半期No.1の社会派ノンフィクションだ。一度読み始めると、ストーリーにグイグイ引き込まれ、更に目から鱗の新事実が次々と登場し、しまいにはUFO・エイリアンに関する著者のあっと驚く新仮説も飛び出してくるので、ページをめくる手を止めるのに一苦労である。さすが「NYタイムズ・ベストセラー・リスト」に11週連続でランクインしただけはある。日々忙しく働いている人にとっては禁断の書なので、平日読み始めることは全くオススメしない。 エリア51とは、世界的に有名なアメリカ最高機密の軍事基地である。第二次世界大戦後に建設されたと推測されており、その名はハリウッド映画やロズウェル事件によって世界中に知れ渡っているが、今日までアメリカ政府はその存在を一切認めていない。地図からもその存在は削除されているほどだ。 エリア51内で行われることは、そのほとんどが極秘事項として扱われており、ここで何が行われて

    『エリア51』アメリカで賛否両論の話題作 - HONZ