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ブックマーク / gitanez.seesaa.net (12)

  • メディアはメッセージである: DESIGN IT! w/LOVE

    不確実な時代をクネクネ蛇行しながら道を切りひらく非線形型ブログ。人間の思考の形の変遷を探求することをライフワークに。 マーシャル・マクルーハンのあまりに有名すぎる格言、「メディアはメッセージである」。 これほど有名ではあるが、その意味はほとんど理解されていないか、誤解されているの言葉というのも珍しいのではないだろうか。 マクルーハン自身は、著書『メディア論―人間の拡張の諸相』のペーパーバック版の序文にこう書いている。 「メディアはメッセージである」というのは、電子工学の時代を考えると、完全に新しい環境が生み出されたということを意味している。この新しい環境の「内容」は工業の時代の古い機械化された環境である。新しい環境は古い環境を根的に加工しなおす。それはテレビ映画を根的に加工しなおしているのと同じだ。なぜなら、テレビの「内容」は映画だからだ。 映画に対して新しいメディアとして登場したテ

  • お客さんから逃げない: DESIGN IT! w/LOVE

    かつ、その意味というのは、人と物とのあいだに相互作用的に存在するのです。 読書というのは、読む前に何かが始まっていると思ったほうがいい。それを読書をするときだけを読書とみなしているのが、とんでもないまちがいです。 と、松岡正剛さんが『多読術』のなかで読書について述べていますが、これは単に読書に関してだけではありません。物を使用するという場合でも同じです。 物の使用というのは、使用する前に何かが始まっていると思ったほうがいい。それを使用するときだけを物を使用しているのだとみなしているのが、とんでもないまちがいなのです。 使用する前にはまだ意味が生まれていません。ただ、使用の瞬間に突然、何もないところから意味が生まれるというのでもない。使用する時点で人は自分が過去に利用してきた別の人工物と比較しながら、新しい人工物の意味を推測します。それが使用のスタートであり、物の意味のはじまりです。 意味を

  • 頭の中にあることを瞬間的に出せる訓練をしないとコンセプトもへったくれもない:DESIGN IT! w/LOVE

    と言い切ってるところが痛快です。 殻に閉じこもって内側にイメージをずーっと溜めている、それが普通の人原さんがクロッキーの訓練をはじめたのは美大を卒業して会社に入って働き始めてから数年経った20代後半だったそうです。もちろん、美大でデッサンの訓練は積んでいて「フォルムを見る目の訓練」「ちゃんと精密にものを見て、再現する技術」はそこそこにあったと言っています。 それでも「それだけじゃアイディアをぱっと表出できない」と原さんは言います。 心の内と外側の世界は、案外簡単には行き来できないんです。殻に閉じこもって、自分の内側にイメージというものをずーっと溜めている、それが普通の人なんです。 対談者の阿部さんはこの話を聞いて「技術だけではなく、外に出せないと意味がないと」と応じていますが、まさに「外に出せないと意味がない」と思います。それもスピーディーに出せないといけない瞬間が仕事をしていればいくらで

  • 「考えた」人たち: DESIGN IT! w/LOVE

    不確実な時代をクネクネ蛇行しながら道を切りひらく非線形型ブログ。人間の思考の形の変遷を探求することをライフワークに。 やっぱりアウトプットです。 「考える」こと、「アウトプットする」こと、そして、その基盤として必要なボキャブラリとそれを獲得するための訓練・練習について、一連のエントリで書いてきました。 頭の中にあることを瞬間的に出せる訓練をしないとコンセプトもへったくれもない語彙が少ないと仕事の能率もわるい?好奇心とは独創的な問いを発見する情熱であるボキャブラリが少なければ他にどんなすごい技術を身につけても仕事はできないのかもしれないFw:当に考えたの?(それは「考えた」と言わない。)仕事のOS:語学力は反復とか記憶以前に感受性「考える」方法を学ぶ普通にできることのレベルをあげるための練習 自分でもこうやって書いていくと、まわりの人もそれについて参考になる話を書いてくれるので、より自分が

    gatya45
    gatya45 2007/12/24
  • やりたいことが見つからないならやれることからはじめてみては?: DESIGN IT! w/LOVE

    不確実な時代をクネクネ蛇行しながら道を切りひらく非線形型ブログ。人間の思考の形の変遷を探求することをライフワークに。 やりたいことが見つからない。 よく聞く言葉ですけど、「見つからない」要因について考えてみたことあるのでしょうか? 「見つからない」のは、視力の問題じゃないかと思うのです。 物事見る目。目利きの力が不足してるんじゃないか、と。 やりたいことは自分の目の前にはなくても、世の中のどこかには存在しているやりたいと思えることについて、ちゃんと考えてみれば、 すでに世の中には存在していることを自分でもやりたくなるかいまだ自分がやりたい形では世の中には存在しないが、すこし異なる形だったり、いくつかの要素を組み合わせて編集することでやりたいことになるような形では世の中に存在しているか の2つに1つであることがわかります。 つまり、完成形であるか素材の状態であるかは別にして、すくなくとも将来

    gatya45
    gatya45 2007/11/04
  • スタートを早めるためには、意図的に過去の経験の蓄積を増やさなくてはいけない:DESIGN IT! w/LOVE

    不確実な時代をクネクネ蛇行しながら道を切りひらく非線形型ブログ。人間の思考の形の変遷を探求することをライフワークに。 必要になってはじめてスタートを切るのでは遅い。スピードを上げたいなら速度を上げるのではなくスタートを早めないといけない。 でも、必要になる前にスタートを切るためには、いつスタートすればよいかということを「必要」以外の理由で感知できないといけません。 「スピードを上げたいなら速度を上げるんじゃなくてスタートを早めること」と簡単に書きましたが、実は、スタートを早めるためにはもう1つ、いつスタートを切ればよいのかというもう1つ別の課題があるわけです。 人が気づいていないものに気づくスキル当に必要になる前にスタートを切れるようになるためには、ようするに先見の明がスキルとして必要になってくるわけです。いまだ多くの人が気づいていないことに、いかにして早く気づくことができるかが重要にな

    gatya45
    gatya45 2007/11/04
  • 今度はブランド関連おすすめの17冊:DESIGN IT! w/LOVE

    不確実な時代をクネクネ蛇行しながら道を切りひらく非線形型ブログ。人間の思考の形の変遷を探求することをライフワークに。 たぶん、このブログを読んでくれている方は、僕が科学系のばかり読んでると思ってるでしょうね。確かにいまはそうですね。でも、実はビジネス書ばかり読んでたわけです。 というわけで、今まで読んだブランド、ブランディング関連を一気にまとめてリストアップ。★が特におすすめのものです。 ブランド論全般戦略的ブランド・マネジメント/ケビン・レーン・ケラー ★ ケラーの戦略的ブランディング―戦略的ブランド・マネジメント増補版 /ケビン・レーン・ケラー パワー・ブランドの質―企業とステークホルダーを結合させる「第五の経営資源」/片平秀貴 ★ ブランドデザインが会社を救う! /ボブ・スリーヴァ ブランド・ハイジャック マーケティングしないマーケティング/アレックス・ウィッパーファース ブラ

  • 間違っても人様の会社のブランドをつくることができるなどと勘違いしないこと:DESIGN IT! w-LOVE

    不確実な時代をクネクネ蛇行しながら道を切りひらく非線形型ブログ。人間の思考の形の変遷を探求することをライフワークに。 考えれば、ごくごく当たり前なことを書きますね。 これはかなり真実です。 どう頑張ってもブランドにならない会社社内にいる人が自分の会社のブランド力を微塵も感じない会社にブランディングはできません。 ブランドって人を魅了するわけですから、社内の人間さえ魅了できなかったり、社内の人間の自分たちのブランドって何だろうっていう問いにいくら考えても答えられない会社にブランディングはできないんです。 夢のない会社がブランドになることはないのです。そして、企業における夢とは他人が見せてくれるのではなく、自分たちで見るしかないんです。 これ、間違えちゃいけません。 ブランディングは内にある魅力を外の人にも知ってもらうだけのことブランディングって所詮は企業内に隠れて外には出なかった魅力を外の人

  • デザインのプロはいてもWebデザインのプロというのは・・・(続・僕たちはいま何をデザインしているのか?): DESIGN IT! w/LOVE

    不確実な時代をクネクネ蛇行しながら道を切りひらく非線形型ブログ。人間の思考の形の変遷を探求することをライフワークに。 昨日の「デザイン戦略とはデザインプロセスを経営戦略として立案すること」でも紹介した奥出直人さんの『デザイン思考の道具箱―イノベーションを生む会社のつくり方』という。 その後、全体の3分の2くらいは読み終わりましたが、これからの時代において、デザインとは何なのか? 何が求められるのか?ということを考える上では非常に役に立つだということをあらためて感じています。 デザインのプロはいる。でも、Webデザインのプロというのはありなのか?このを読んでいて、一番感じるのは、これからのデザインというのは単なるものづくりではないのだということです。 プロダクトデザインでもなければ、当然、ここのプロダクトジャンル(例えば、テレビとかPCとか携帯電話とか)のデザインでもない。ようするにテ

  • 「ユーザビリティ=使いやすさ」なんて誤訳をいつまで放置するのか?: DESIGN IT! w/LOVE

    不確実な時代をクネクネ蛇行しながら道を切りひらく非線形型ブログ。人間の思考の形の変遷を探求することをライフワークに。 さてさて、ここ最近のエントリー(「答えはユーザーが知っている」など)では、奥出直人さんの『デザイン思考の道具箱―イノベーションを生む会社のつくり方』、トム・ケリーの『発想する会社! ― 世界最高のデザイン・ファームIDEOに学ぶイノベーションの技法』を読み進みつつ、デザインによって「イノベーション」を生み出す「デザイン思考」「デザイン戦略」という考え方、それを実現するための「創造のプロセス」、そして、実際のプロセスの中で使われる「フィールドワーク」「プロトタイプ」「ユーザーテスト」「ブレインストーミング」などの手法を紹介してきました。 社会に新しい価値をもたらすイノベーションを技術ではなくデザイン思考で創造することを目指し、そのためにユーザー中心のデザイン・プロセスで、観察

    gatya45
    gatya45 2007/09/12
    すでにあるものの「使いやすさ」を考えるより、まだ満たされていないニーズに対して「使える」ソリューションをデザインし、提供することのほうが、企業にとってもユーザーにとっても
  • マーケターの仕事とは用途とその使い手を創造することでは?: DESIGN IT! w/LOVE

    不確実な時代をクネクネ蛇行しながら道を切りひらく非線形型ブログ。人間の思考の形の変遷を探求することをライフワークに。 最近、読んでる『ペルソナ戦略―マーケティング、製品開発、デザインを顧客志向にする』は非常に面白くてはまってるんですけど、ただすこし違和感のある記述があります。 それは買う人と使う人は違うということを前提に、マーケターが買う人を重視しがちだといった旨の記述です。 確かに買う人と使う人は必ずしも一致しません。また、マーケティングが「売れる仕組みをつくる」ことと言われることから、マーケターが買う人を重視しがちであるという意見が出てくるのも半分納得はできます。 でも、もし当のマーケターがこの記述をみて、確かにそのとおりだと思うなら、その人はマーケターとしてはどうか?と僕は思います。 すでにある商品を売れるようにすることだけがマーケターの仕事ではない確かに買ってもらうということはマ

  • 「ふつう」の価値: DESIGN IT! w/LOVE

    不確実な時代をクネクネ蛇行しながら道を切りひらく非線形型ブログ。人間の思考の形の変遷を探求することをライフワークに。 ちょうど1ヶ月ほど前のことでした。 詳しくは書きませんが、「ふつうでいられるってすごい幸せなことなんだな」と感じられた出来事がありました。 何を「ふつう」というかはものすごく定義がむずかしいと思いますし、そもそも定義なんてできないことかもしれません。たぶん、そうなのでしょう。 でも、僕はそのとき、普段はどちらかというとつまらないもの、退屈なものと感じていたであろう「ふつう」が実はすごいことで、それを維持するむずかしさを感じたのでした。 そう。「ふつう」という言葉はどちらかというと否定的な言葉として用いられることが多い。「あれってふつうだよね」「わたしはふつうのひとですから」と個性がないことを指し示す言葉として使われたりします。 マーケティングやブランディングにおいては「差別

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