そう、今さらである。 今さらながら、パナマ文書について語りたいと思う。 フランスの経済学者トマ・ピケティによれば、最も裕福な上位1パーセントの人々が、世界の富の半分を所有しているという。最も裕福な上位0.1%の人々だけでも、世界の富の20%を所有しているそうだ。この人たちからきちんと税金取れば、消費税増税も社会保障費の増額も必要ないのではないか? 赤字国債もキレイさっぱり返せるのではないか? ……という議論ができるのでパナマ文書はヤバいのだ。 「世界のさまざまな国の金融統計を合わせると、(中略)地球は火星に所有されているように見える。これはかなり古くから言われている「統計的異常値(アノマリー)」だが、さまざまな国際組織によると、近年、それが悪化しつつある。(世界の国際収支は通常マイナスになっている。各国を出ていくお金のほうが、入ってくるお金よりも多いのだ。これは理論的にはあり得ない)」──