人は誰しも、思い通りに生きたい。 好きなものを好きなだけ食べたり、アイドルや女優と付き合ったり、働かずに暮らしたかったりする。これを(狭義の意味で)“自由”と呼ぶ。 だがそれはもちろん“許されない”。皆が自由に振る舞っては“社会”というものは成立しないからだ。 僕達は一定の不自由を許容しているおかげで、街中でいきなり強盗に襲われることのないような、秩序のある生活ができる。18世紀のフランスの政治哲学者・ルソーのいう「社会契約論」なんかは超平たく言うとそういうことだ。 しかしそれでも、自由に生きたい、誰の束縛も受けずに自分の思うがままに行動したいと願う者がいる。そしてそれは『HUNTER×HUNTER』の世界では3つの可能性として描かれる。 赤ん坊と、王と、ハンターだ。 ※�本稿は、2016年6月「KAI-YOU.net」で配信した記事を再構成したもの 目次許される存在としての赤ん坊王という
![自由への鍵 赤ん坊/王/ハンターの可能性](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/c6e94a93c8678aed614e917d85f4e76c8d49f6b2/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fpremium.kai-you.net%2Fimages%2Fa%2F2019%2F03%2F818x%2F8530d72139ecd94639ddb358d8cf5daf.png)