アルバム『幸せの鐘が鳴り響き僕はただ悲しいふりをする』 ドラマーで俳優の中村達也が「仲間に失言されて腹が立った」との理由で男性客を蹴った疑いで書類送検された......というニュースは小室哲哉の引退宣言でもうすっかり忘れられつつあるわけですが、本人のキャラクターが世間に浸透していたせいかネット上では「タツヤらしいなー」「その男性客が命知らずで馬鹿なだけ」「蹴られてうらやましい」的な感想ばかりだったのは、さすがだと思いました。 ボクが中村達也を初めて取材したのは、99年に『BURST』(コアマガジン)という不良雑誌で行われた伝説の自主盤レーベル・ADKレコードの座談会のとき。 日本のパンクレジェンドが大勢集まる会合をまだ20代だったボクが仕切ることになって人生最大級のプレッシャーを感じる中、当時ブランキー・ジェット・シティで大メジャーだった中村達也が、いまの基準だと完全にアウトな話ばかり呑気