世界一長い美術館 洞窟のような地下鉄駅構内 IKEA、H&M、ボルボ、サーブ、エリクソン―。スウェーデン(人口930万人)は人口の点では北欧の小国だが、伝統のデザイン力を強みに、数々の国際ブランドを生み出してきた。 スウェーデン流の、シンプルで無駄がない機能美はどんな土壌から育まれるのだろうか。そんな好奇心を胸に、冬到来を間近に控えた9月のストックホルムを歩いた。 (英文部・安中美恵子) 真っ先に興味を引かれたのが、移動で利用した地下鉄駅だ。洞窟を思わせる壁に銀色のエスカレーターが鈍い光を放っている駅があれば、空を切り取ったようなブロックが壁やプラットホームに並ぶ駅もある。総延長110キロにおよぶ地下鉄網の施設が表現の場として活用されており、「世界一長い美術館」の異名を取るらしい。 空のブロックが並ぶ スウェーデンでは19世紀から、アートやデザインをより市民に開かれたものにする必要性が叫ば
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