「好きな作品なので嬉しくて嬉しくて涙が出てきてしまいました」 ──まず監督が本作に携わることになった経緯についてお聞かせください。 高坂希太郎監督(以下、高坂):最初に友人から「TVシリーズの企画があるからイメージキャラクターを描いてくれ」と頼まれたことがきっかけですね。それで10点くらい描いてからしばらく音沙汰が無かったのですが、ある日呼ばれて「劇場アニメをやりたいから監督をお願いできないかな?」と言われ久しぶりに監督をやってみるのも面白いかもと思い、本作のお話を引き受ける事にしました。 ──本作は女子児童を中心に人気を博している作品ですが、原作をご覧になっていかがでしたか? 高坂:最初は自分がこういう子供向け、女の子向けの作品をやることに違和感を持っていたんです。あまりそういう作品を見る機会もなかったですし、中年のおやじですから抵抗感もありました。でも、いざ読んでみると流石ベストセラー