みんなたいそう美しくて、身だしなみもそれなり以上だったけれど。 給茶器ののお掃除、酷いものだった。 本当にお掃除しているんだろうかと疑いたくなるような。 或る時、他部署のベテラン女性がわざわざ私に名指しで会いにいらした。 お顔は知ってるし、どこの部署かも存じ上げているけれど 仕事に関連はなかった気がする。美人だ。 あなたいつも給茶器のお掃除、凄く丁寧にしてるよね? あなたの後だとすごく楽なの、他の人の後だと恐ろしく汚くて。 あるとき、綺麗な事がある法則に気付いてから、あなただと判ったの。 だからね!私は給茶器のお掃除、あなたの後にしてほしいって頼んだのよ。 あなたは本当に綺麗にしてくれるよね、ありがとう。 逆に他の人って酷いものだわ。びっくりするねぇ。 それが言いたいだけだったのよ。話したかったの。じゃぁね。 その方はそれだけ言って去っていった。 嬉しかったけれども、つまり、私のお掃除が9
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