有望な若手指揮者を次々と発掘することで知られる英バーミンガム市交響楽団が、首席指揮者に日本の山田和樹を指名した。この選択を称賛する英紙が、山田本人に日本の音楽教育やクラシック業界の行く末などを聞いた興味深いインタビューを掲載している。 クラシック音楽界で経験豊かなマエストロが減りつつある昨今、世界中の有名オーケストラが才能ある指揮者の獲得に必死になっている。 だが、こうした状況にもかかわらず、英バーミンガム市交響楽団(CBSO)は、またも素晴らしい指揮者を確保するという離れ業をやってのけた。 バーミンガム市響の「連勝記録」は1980年、弱冠25歳のサイモン・ラトルを迎えたときに始まった。くしゃくしゃに乱れた髪をしたこの才能豊かな指揮者が、バーミンガム市響で18年間を過ごした後、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の首席指揮者、ロンドン交響楽団の音楽監督へと転身したのはいまや語り草だ。 もし、