本レポートは、アカデミック領域では研究が進みつつも、実務領域では利活用が十分ではない「価値共創」について有識者や企業へのインタビューを通じて展開に向けた種々の仮説検証、調査を取りまとめている。「価値共創」とは何か、なぜ今こそ取り組むべきかという問題提起に加え、ケーススタディを通じて取組みに向けた課題と実践アクションにも踏み込んでいる。 デジタル技術の進化は「情報の非対称性」を壊し、企業が一方的に製品・サービスを提供し、広告を打ち続ければモノが売れた時代はとうの昔に終わったとされている。しかし我々は日々のコンサルティングサービスを通して「時代は変わったがマーケティングのやり方が本当に変化・進化したのだろうか?」という場面に出くわすことが少なくない。 我々がいま注目している対象は何かというと、それは「モノのサービス化」と「サービス契約後の体験価値向上」という2点である。詳細は本編に譲るが、広義