まず最初に取り上げるのは、ネットワーク全体に及ぶトラフィックの見える化だ。一つの物理的なネットワーク上に様々なアプリケーションのデータが流れている状況で重要になるのは、論理的なネットワークを識別し、それぞれのトラフィックの変化を把握することである。 そこで最近、通信事業者やデータセンター事業者はもちろん、企業ユーザーにも注目され始めているのが「フロー」の考え方。代表的なのが米シスコが考案したNetFlowと米インモンが考案したsFlowである。どちらも標準的な技術で、いずれかを実装しているルーター/スイッチ製品が増えている。 シスコのソリューションズシステムズエンジニアリング コンサルティングシステムズエンジニアである生田和正氏は、「日本国内でもこの数年、徐々にNetFlowの必要性が認識され、100社近くの企業ユーザーが導入している」という。ネットマークスの早坂亮第二アカウント統括部 第