日本進出が間近と報じられているAmazonの電子書籍サービス「Kindle」。報道が現実になれば、2010年12月のSonyの「Reader」、2012年7月の楽天「kobo」とあわせて、電子書籍のグローバルなプレイヤーが、ようやく日本に出そろうことになる(8月英国に進出したBarnes & Nobleを除く)。米国民が当たり前に享受している電子読書環境が、やっと日本でも手に入るわけで、「電子書籍元年」と言われた2010年から、いやそれ以前から、この日を待ち望んでいた人は少なくないだろう。筆者もその一人である。 その一方、様々な報道やAmazon自身の動きから、いくつかの不安要素が感じられることも事実。Kindleが日本で発売される「Xデイ」を前に、心配される要素をまとめてみた。 Kindleとは? 本論に入る前に、「Kindleとは何か」を簡単にまとめておこう。 英語の「e-book」が
第8回 auとNTTドコモの電子書籍戦略の違い 後編 電子書籍ビジネスが盛り上がる中、携帯電話キャリアも、電子書籍サービスを本格的にスタートさせました。しかし、auとNTTドコモでは電子書籍ビジネスに対するスタンスがやや異なるようです。それぞれの特徴を比較しながら、今後の電子書籍ビジネスの展開を考察します。 オンライン書店とリアル書店を連携し「ハイブリッド型サービス」を展開 一方、NTTドコモの電子書籍サービスは、大日本印刷をパートナーに向かい入れた。NTTドコモ、大日本印刷、同社の子会社であるCHIグループ3社で「トゥ・ディファクト」という会社を設立。 1月12日から大日本印刷が手がけていた電子書籍サービス「honto(ホント)」をベースにした電子書籍ストア「2Dfacto」をスタートさせた。 対応端末は、XperiaやGALAXY SといったNTTドコモから販売されているスマートフォ
第7回 auとNTTドコモの電子書籍戦略の違い 前編 電子書籍ビジネスが盛り上がる中、携帯電話キャリアも、電子書籍サービスを本格的にスタートさせました。しかし、auとNTTドコモでは電子書籍ビジネスに対するスタンスがやや異なるようです。それぞれの特徴を比較しながら、今後の電子書籍ビジネスの展開を考察します。 通信機能で、いつでもどこでも本が買える ソニーから電子書籍端末「Reader」が発売となった。発売されたのは6インチの「PRS-650」と5インチ「PRS-350」の2機種。実際の使い勝手はどうか。試してみた。 auは昨年12月より、電子書籍専用端末「biblio Leaf SP02」を発売した。月額525円の専用定額プランと共に電子書籍サービス「LISMO Book Store」も開始した。 biblio Leaf SP02は、6インチで800×600ドットの電子ペーパーを採用。本
出版社が「電子化」に過剰反応する理由 何年かぶりにいきなり電話をしてきたと思ったら、そんな話か。顔を見せにきてから言うことなんじゃないか――十年ちかく前に出した拙著(初版のみで再版なし)を電子化(PDF)して友人のサイトで販売したいという申し出を、その版元の社長(編集長)に電話で伝えたところ、返ってきた答えはとどのつまりそういうことだった。 不義理をしていたことはたしかなのでそれはごめんなさいとか何とか謝った記憶があるのだが、さきの言い草にカチンときてしまったぼくは、そのときはお互いに移動中だった慌ただしさもあって、また電話をするということだけを約束してどちらからともなく電話を切ってしまった。 相手はぼくが不義理をしていたことに不機嫌になったのではなく、「電子化」という言葉に過敏に反応したのは手にとるようにわかった。顔を付き合わせないで電話で話していると険悪な空気というのはだんだん濃厚にな
シリコンバレー在住。著書に『行動主義: レム・コールハース ドキュメント』『にほんの建築家: 伊東豊雄観察記』(共にTOTO出版)。7月に『なぜシリコンバレーではゴミを分別しないのか?世界一IQが高い町の「壁なし」思考習慣』(プレジデント)を刊行。 ビジネスモデルの破壊者たち シュンペーターの創造的破壊を地で行く世界の革新企業の最新動向と未来戦略を、シリコンバレー在住のジャーナリストがつぶさに分析します。 バックナンバー一覧 日本では電子書籍が盛り上がりを見せているが、アメリカではそれを超えて、「電子自費出版」の波が訪れている。 電子自費出版とは、インターネットで自作の原稿をアップロードし、それが見る見るうちに書籍として出版されるというプロセスである。アマゾンはすでにDTP(デジタル・テキスト・プラットフォーム)というサービスを開始しているし、大手書店チェーンのバーンズ&ノーブルも近く「p
データ活用は次のステージへ トラディショナルからモダンへ進化するBI 未来への挑戦の成功はデータとともにある コンテナをエンプラITに! コンテナ活用の基礎 本番実装が増える背景とメリット オープンソース活用はあたりまえ! そんな今だからこそ改めて考える 企業ITにおけるOSS活用のメリットとリスク クラウドネイティブの実現 モダンインフラの構築・運用の課題解決へ コンテナの可能性を広げるVMware Tanzu RPAによる自動化を年30万で実現 小さな投資が目に見える大きな効果に! デジタル化によるわかりやすい業務効率向上 IT部門のDXはこれだ! IT運用管理新時代における最適な運用管理 の現場作り セキュリティモデルは変わった! クラウド活用、リモートワークはあたりまえ いま求められるゼロトラスト実現のために ともにDXを推進する コンテナ化されたワークロードを管理 継続的な価値を
ソフトバンクを絶賛しようと考えていた。それほどソフトバンクが打ち出したiPad雑誌読み放題サービスの「ビューン」は僕にとって衝撃的だった。今朝から実際に内容を見てみようとアクセスを試みたのだが、なかなかコンテンツがダウンロードされない。アクセスが殺到しているのだろう。それほどビューンに対する期待が高いのだと思う。 2時間ほど待ってやっとダウンロードできた週刊ダイヤモンドの目次をみて愕然とした。中身がスカスカなのである。 特集記事でさえ、全部読むことができない。5分の2しか読めないのだ。あとは書評とかだけ。完全に紙への誘導目的のチラ見せである。 確かにビューンのサイトには「すべての記事が読めるわけではない」と書いてある。 (注) ほとんどの雑誌で発売日当日から主要な記事が配信され、順次更新されていきます。 (配信開始のタイミングや分量は、雑誌によって異なります。) 各メディアについて、全ての
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く