ファシリテーション・テクニックを極める当研究所。現場で培ってきた数々のテクニックやノウハウの中から、即効性があるツールを紹介しています。第17回と第18回は、「ファンクショナリティ・マトリクス」です。上流工程における要求仕様の範囲や優先度における、“あいまいさ”を排除するための強力な実践的ツールです。今回は、ファンクショナリティ・マトリクスの概要を紹介します。 「情報システムは動いて初めて経営的な効果をもたらす」――。この点については、議論の余地はありません。ここでいう「動く」とは、品質が確保された情報システムがリリースされるだけでなく、利用者が当初の狙いどおりにその情報システムを活用できている状態を指しています。 逆に言えば、「動く」までの期間、つまり情報システムを構築している間は、人件費や設備費など多大なコストが継続的に発生している状態です。経営者から見れば、ほとんどメリットを感じられ
![第17回 「ファンクショナリティ・マトリクス」~あいまいさの排除なしに、プロジェクトの成功はなし~](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/bed39b5962a5d552c95b6d796db8f55e72d32943/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fxtech.nikkei.com%2Fimages%2Fn%2Fxtech%2F2020%2Fogp_nikkeixtech_hexagon.jpg%3F20220512)