「クマさんの話は、とにかく面白いんですよ」コピーライターの糸井重里さん、イラストレーターの南伸坊さん、俳優の麿赤兒さんら著名人が口をそろえ、そのひょうきんな口ぶりをまねてみせる。新宿の飲み屋から業界に噂が広がり、いつしか「クマさん」の愛称でお茶の間の人気者になった篠原勝之さん。テレビから姿を消したクマさんは、ゲージツ家として新境地を開き、現在80歳。周囲を笑顔に変える話術は健在で、日々の小さな失敗にも笑いをまぶしていた。 【写真】篠原勝之さん、会社員に戻らないと決意の坊主頭に! 「ゲージツ家のクマさん」 坊主頭で目を細め、周りをパッと明るく照らすこの笑顔に見覚えのある人は『笑っていいとも!』を見ていた世代だろう。 粋な着流しに派手なマフラーがトレードマーク。下駄を鳴らしてテレビをにぎわせていたあの「ゲージツ家のクマさん」こと篠原勝之さんだ。 タモリや明石家さんま、ビートたけしなど、当時ビッ