悪い夢にうなされた。韓国が8カ国に230万発近い催涙弾を密輸?していた小紙報道の翌1月23日だった。《アラブの春》などで民主化を求める人々に発射され死者も多数だとか。 国軍や警察治安部隊による催涙弾発射は、全て「非人道的」とは言い切れぬ。火炎瓶を投げ、破壊活動をする暴徒とはいえ、当局が実弾で射殺する蛮行も少なくない。催涙弾を有し、水平撃ちをせずに使えば、悲劇を最小限に抑えられた可能性もあるためだ。 ただし、小欄が見た悪い夢とはその種の悲劇ではない。催涙弾/ガス、その製造機器の一部技術が日本企業より盗用・転用されていた-という悪夢だ。「パクリ」がお家芸 韓国防衛事業庁は「軍需物資である催涙弾の輸出は許可が必要で、今年初めて一部実態を知った」と話す。軍需産業の投資促進・輸出拡大に加え、装備調達の透明・公平性を担保すべく、韓国国防省の下に2006年に設立された事業庁が「知らなかった」では済まされ