2025年春に大阪万博の開催が予定されているが、会場となる夢洲(ゆめしま)はゴミの最終処分場であった。汚染水やガス噴出以外にごみを埋め立てて造成した島であるから、地盤沈下の問題が避けて通れない課題だ。それに加え、大阪市が予想する来場者があった場合、地下鉄や路線バスによる輸送、下水処理などの課題が残る。開催まで残り2年となったが、夢洲にはパビリオンすら満足に整備されていない。 筆者は、夢洲は埋め立て地であることから、「なぜ神戸や関西国際空港から船による輸送も検討しないのか」と考えている。 万博の来場者は、日本だけでなく海外からも来ることが予想される。それならば関西国際空港へ到着した来園者を、船で夢洲の万博会場まで運ぶことを視野に入れるべきだ。関西のなかでも、神戸方面から来訪する人たちにとってみれば、大阪(梅田)へ出て地下鉄よりも、神戸港から船によるアクセスのほうが便利である。四国からの来場者