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ブックマーク / bungeishunju.com (8)

  • 小泉悠 徹底分析「プーチンの軍事戦略」もっとも陰惨なシナリオとは?|文藝春秋digital

    文・小泉悠(東京大学先端科学技術研究センター専任講師) 小泉氏なぜロシアは苦戦を強いられているのかロシアは強大な軍事大国と認識されることが多いですが、実は、そうとばかりも言えません。ソ連崩壊後に凋落したロシアは、経済力や科学技術力はもちろん、核兵器を除くと軍事面でも、アメリカNATOに大きく差をつけられてきました。 軍事情勢の報告書「ミリタリー・バランス」によると、2021年のロシアの軍事費は世界第5位(622億ドル)。1位のアメリカ(7540億ドル)と比べると1桁少ない額になります。また現在、NATOの兵力は欧州加盟国だけで約185万人。ロシア側の総兵力の倍の規模なのです。 軍事バランスで劣勢におかれたロシアが戦略的に重視してきたのは、サイバー戦や情報戦などを活用する「非接触戦争」です。 その手法がいかんなく発揮されたのが、2014年のクリミア併合でした。突如としてクリミアに現れた覆面

    小泉悠 徹底分析「プーチンの軍事戦略」もっとも陰惨なシナリオとは?|文藝春秋digital
  • 筒井康隆「美女」は消えますか?|文藝春秋digital

    そんな世の中にしないためには一人一人が戦わなければいけない。/文・筒井康隆(作家) 使っていた言葉が消えている今の社会 30年以上も前に出した『残像に口紅を』という私の小説が、いま話題になっているそうです。20代の若者が動画投稿サイトで話題にしたところ、急に売れ出して、4ヶ月で11万5000部も増刷されました。 4年くらい前には同志社大の後輩、タレントのカズレーザー君がテレビ番組で紹介してくれたのですが、あのときも10万部くらい売れました。若い人が紹介してくれることで、これまで僕の作品など読んだこともないような中高生が手に取ってくれていると聞きました。時代を超えて読みつがれることは、作者冥利につきますね。 この小説は日語の音が消えていく「文字落とし」という、和歌などで古来より使われている手法で書いています。「あ」という音がなくなれば「愛」という言葉は消えるし、「あなた」と呼びかけることも

    筒井康隆「美女」は消えますか?|文藝春秋digital
  • 内閣総理大臣・安倍晋三インタビュー「失敗が私を育てた」|文藝春秋digital

    日韓関係、憲法改正、社会保障、ポスト安倍……残り2年で何をなすか。現在の心境を語り尽くした。/文・安倍晋三(内閣総理大臣)、聞き手・田﨑史郎(政治ジャーナリスト)今もチャレンジャーの気持ち――安倍総理は11月20日、憲政史上最長の在任期間に達します。今、どのようなお気持ちですか。 安倍 第1次政権(06年9月〜07年9月)は私が体調を崩した結果、1年間の短命に終わりました。その影響もあって、福田(康夫)総理、麻生(太郎)総理には不安定なまま政権を渡してしまった。ともに1年ほどの政権に終わり、民主党政権が誕生したという経緯があります。12年12月に第2次政権が発足した時、国民の皆さんが求めていたのは、政治の安定だったと思うんです。やるべきことをやるのは当然ですが、政権を安定させるために、日々緊張しながら、全力を尽くし、今日まで来ました。ただ、私の任期はまだ2年間残っている。その責任の重さを噛

    内閣総理大臣・安倍晋三インタビュー「失敗が私を育てた」|文藝春秋digital
  • 《論破王を「論破」する》ひろゆき本はなぜ売れるのか?「バカ」を出し抜く“危ない思想” 藤崎剛人|文藝春秋digital

    9月9日にサントリーホールディングスの社長である新浪剛史社長がオンラインセミナーで発言した「45歳定年制」は、大きな議論を巻き起こした。どちらかといえば否定的な意見が多数となる中、肯定的な意見を述べる者もいた。西村博之、いわゆるひろゆきもその一人だ。彼は19日、TBS系「サンデー・ジャポン」に出演した際、「45歳定年制に反対している人って、無能だけど会社にしがみつきたいという人だと思うんですよね」と述べた。また、9月19日には「仕事が向いてないならベーシックインカムで暮らす社会でいいかと。」とツイートした。 「論破」のカリスマと化したひろゆき 匿名掲示板2ちゃんねる』の創設者として知られるひろゆきは、近年このような「辛口」コメンテーターとして、テレビなどでの需要が急速に高まっている。YouTube の個人チャンネルや著作物等も、特に若い世代に人気だという。「論破」という言葉も流行っている

    《論破王を「論破」する》ひろゆき本はなぜ売れるのか?「バカ」を出し抜く“危ない思想” 藤崎剛人|文藝春秋digital
  • 中国共産党の「野望と病理」 狙われた「LINE」と「個人情報」|峯村健司|文藝春秋digital

    あなたの行動は中国当局に監視されている。LINEの個人情報が中国人にアクセスされていた――。/文・峯村健司(朝日新聞編集委員)LINEは「公共インフラ」 筆者は朝日新聞(3月17日)で、中国・大連にあるLINEの関連会社で働く中国人スタッフが、利用者が日記のように書き込む「タイムライン」の書き込みや画像、動画などを監視していたことをスクープした。 LINEの月間利用者数は日国内だけで8600万人に上る。LINEは、単なるコミュニケーションアプリに留まらず、決済サービス「LINEペイ」や「LINEバイト」など、日常生活に関わるあらゆるサービスを展開している。また、約900の自治体がLINE公式アカウント上で、住民からの相談や納税などに対応しているほか、東京と大阪に設置された新型コロナワクチンの大規模接種センターをはじめ、約200の自治体でワクチン接種予約システムにも使われている。いまや「公

    中国共産党の「野望と病理」 狙われた「LINE」と「個人情報」|峯村健司|文藝春秋digital
  • キャリア志向の女性が抱える「内なるマギー」|北村紗衣さん(武蔵大学准教授)|文藝春秋digital

    の大学の最高峰「東京大学」に初めて女子が入学したのは1946年のこと。時代と共に歩んできた「東大卒の女性たち」の生き様に迫ります。第7回は、武蔵大学人文学部英語英米文化学科准教授で、シェイクスピア・舞台芸術史・フェミニズム批評が専門の北村紗衣さん(2006年、教養学部卒業)です。 日頃からツイッターで積極的に発信している北村さんが、呉座勇一・国際日文化研究センター(日文研)助教から誹謗中傷を受け、メディアで大々的に報じられたこと、「東大男子問題」への受け止めについてもお話を伺いました。/聞き手・秋山千佳(ジャーナリスト) (※この記事の取材日は、前半が2月26日、後半が3月27日です) 北村紗衣さん◆ ◆ ◆ ――北村さんのご著書『お砂糖とスパイスと爆発的な何か』に、「内なるマギー」という言葉があります。マギーとは、英国史上初の女性首相となった“鉄の女”ことマーガレット・サッチャー。

    キャリア志向の女性が抱える「内なるマギー」|北村紗衣さん(武蔵大学准教授)|文藝春秋digital
    geopolitics
    geopolitics 2021/04/03
    名門男子校以前に彼らは名門塾からのつながり(塾歴社会)。
  • 「黒川東京高検検事長“定年延長”の真実」安倍政権の思惑vs.検事総長の信念|文藝春秋digital

    何としてでも“政権の守護神”の異名をとる東京高検検事長の黒川弘務を「検事総長」の座に就かせたい首相と官房長官。人事案をめぐり、検察と官邸の熾烈な駆け引きは続いた。そして飛び出した“黒川定年延長”というウルトラC。圧力をかける官邸、検察としての信念を抱いてそれに抗う検事総長。果たして、この戦いはどうなるのか。/文・森功(ノンフィクション作家)迷走する政府答弁宮内庁のホームページを開くと、「認証官任命式」という表示がある。こう説明している。 〈任免につき天皇の認証を必要とする国務大臣その他の官吏(認証官といいます)の任命式です。任官者は、内閣総理大臣から辞令書を受け、その際、天皇陛下からお言葉がある〉 霞が関の高級官僚である事務次官といえど、認証官ではない。検察庁トップの最高検察庁の検事総長と次長検事、そして8つの高等検察庁の各検事長がそれにあたる。文字通り天皇の認証を必要とされ、特別に位置づ

    「黒川東京高検検事長“定年延長”の真実」安倍政権の思惑vs.検事総長の信念|文藝春秋digital
  • 森功「新・現代官僚論」 キャッシュレス決済 ポイント還元の考案者|文藝春秋digital

    これほど欠陥の多い政策は見たことがない――。とある政府幹部がそうこぼしていた。それが、10月1日の消費税10%施行に伴う軽減税とキャッシュレス決済によるポイント還元策のことだ。8%から10%に消費税が2%上がっても、料品は支払い金額の2~5%が戻って来るというから、行って来いか、うまくすれば3%分の減税になる。 財務省は昨年12月、このポイント還元に必要な費用として2798億円の予算を査定し、今年の通常国会で予算計上された。このポイント還元の考案者が経済産業省の新原浩朗経済産業政策局長(60)である。先頃、菊池桃子の結婚相手として脚光を浴びた経産官僚といったほうが通りがいいかもしれない。還暦まで独身を貫いてきた仕事人間として、経産省内では有名だ。 新原は安倍晋三首相の分身と呼ばれて恐れられ、首相の政務秘書官と補佐官を兼務する今井尚哉(61)の知恵袋だといわれる。安倍一強政権を支えてきた「

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