老後資金を確保するため、「iDeCo(個人型確定拠出年金)」や「企業型DC(企業型確定拠出年金)」を利用している人も増えてきているだろう。非課税で運用できる制度だが、受け取る際に課税される場合があることを知っているだろうか。 どうやら受け取り方次第で、その税金を免れることもできるようだ。ファイナンシャルプランナーの氏家祥美さんに、確定拠出年金の受け取り方について、聞いた。 「退職所得控除額」活用で全額非課税も可能 「確定拠出年金の受け取り方は、『一時金』『年金』『一時金と年金の併用』という3種類があります。受け取るお金は課税対象ですが、いずれを選んでも、うまく“控除”の枠内に収めれば、税金はかかりませんよ」(氏家さん・以下同) 控除とは、課税の対象となる所得額から、一定額を差し引くこと。確定拠出年金の場合、受け取り方によって控除の内容が変わるという。 「『一時金』で受け取る場合は、退職所得