■保育士目届かず 保育所に入れない「待機児童」が問題となる中、政府の規制改革会議(議長・岡素之住友商事相談役)が、認可保育所の面積や保育士数の規制緩和を検討している。「2年間で待機児童をゼロにするための現実策」との見方もあるが、安易な緩和は保育の質低下につながりかねないとの危機感も広がっている。(三宅陽子) 【フォト】「待機児童対策」0歳児入所目立つが…1、2歳保育充実が必要 東京都内の保育所の一室に、保護者に連れられた0〜2歳の子供たちが続々と集まってきた。保育士5人に見守られる中、ついたてで区切られた45平方メートルの部屋で19人の子供たちが遊び始めると、狭い空間の中でぶつかり合う場面も。だが、保育士は泣いている別の子供に気を取られ、対応が追いつかない。昼寝用の布団が敷かれると、歩くスペースは消え、遊びの場は部屋の隅に追いやられた。 これは、全国保育団体連絡会が28日に行った実験