東日本大震災を教訓に、神奈川県が藤沢市の湘南海岸に建設を進めていた「津波避難タワー」が完成し、1日、披露されました。 「津波避難タワー」は、津波が起きた際に、高台やビルに逃げ込む余裕がない住民や海水浴客らに緊急の避難先として利用してもらおうと、神奈川県がおよそ3500万円をかけて藤沢市鵠沼海岸に設置しました。 1日は、タワーを披露する式典が開かれ、黒岩知事は「この施設を活用して1人でも多くの命が救われることを願っています」とあいさつしました。 タワーは、広さが50平方メートルほどの鉄骨づくりで、海面からの高さが12.5メートルと、県が新たにまとめた津波の想定をおよそ2メートル上回っています。震度5弱以上の揺れを感知すると、自動で回転灯が光って海水浴客らに注意を呼びかける仕組みで、およそ100人が避難できるということです。 黒岩知事は「完成してほっとしたが、これだけですべての命を救うことはで