●いわき、マスコットも登場 いわき市で、特産のナシの出荷が始まった。原発事故による風評被害が心配されたが、市場では初日の22日以降、平年並みの値がつき、関係者をほっとさせている。市は首都圏などでのPRに力を入れるため、マスコットも登場させた。 同市小川町の選別場には連日、農家からナシがケースで運び込まれる。パートの女性らがベルトコンベヤー式に運ばれて来るナシを、一つずつ大きさや形などで等級分けし、箱詰めする作業に追われている。 収穫前の7月31日と8月7日に抽出して検査したところ、放射性物質は検出されなかった。市場では1キロあたり280〜440円で取引されている。 風評を吹き払う一助になればと、市は8月、マスコット「なしポチ」をつくり、市内産ナシのPRに努めることにした。犬の顔とナシの実がモチーフになっており、27日に市内のスーパーなど4カ所でデビューする予定だ。(西堀岳路)