【ワシントン=勝田敏彦】グーグルさん、うちの町に高速ネットを――米ネット検索大手グーグルがブロードバンド(高速大容量)の光ファイバー・インターネット通信の試験事業への参加を全米の自治体・地域に呼びかけたところ、市の名前を「グーグル」に「改称」して売り込んできた市など1100以上から応募があった。 米国は韓国や日本などに比べるとブロードバンド通信の普及が遅れている。連邦政府も整備を急いでいるが、グーグルは2月、現在の全米平均通信速度の200倍程度に当たる毎秒1ギガビットというサービスを提供し、市民に試してもらう試験事業を発表した。グーグルには将来の事業展開に向けたノウハウが得られ、自治体・地域には自力で高速通信網を整備せずに済むメリットがある。 応募は26日に締め切られたが、変わり種はカンザス州の州都トピーカ。人口12万人ほどのこの市では、市の公式な名称は変えないものの、ウィリアム・バン