秋田杉を使った半円2階建ての美しい建物は「本のコロセウム」をテーマにデザインされた=秋田市の国際教養大学で、佐々木順一撮影 「本のコロセウム(闘技場)」をテーマにデザインされた国際教養大学(秋田市)の中嶋記念図書館は、眠らない。2004年に開学した同大で「いつでも勉強できる場を提供したい」という故中嶋嶺雄・初代学長の思いが、24時間365日の開館という形で結実し、08年に完成。秋田杉が使われた傘形屋根と半円状の吹き抜けが美しい。 国際教養学部2年の角岸右京さんは「授業後に課題や予習をするには夜しかなく、深夜1時までいる日もある。今ではこの環境は不可欠です」と話す。大学のシンボルにもなった図書館を、加藤信哉館長は「学生のニーズと学校のポリシーで成り立つ大学の憲法のようなもの」と例える。