タグ

ブックマーク / delete-all.hatenablog.com (5)

  • とあるブロガーたちへの鎮魂歌 - Everything you've ever Dreamed

    「最初は、小銭が稼げればいい、それくらいの軽い気持ちだった。だから、始めたきっかけも忘れてしまった。ある日、僕は自分の身の回りや会社での出来事をただ綴っているだけのブログに広告を貼った。思ったよりカネになった。そのことをブログやツイッターに書くと、スゴい羨ましいと言われた。嬉しかった。より目立つところに、より大きな広告を貼った。もっと大きなカネになった。会社で働くのがバカバカしくなった。ツイッターやブログで収益を発表すると、より多くの人がスゴいと褒めたたえてくれた。超嬉しかった。金額が多くなれば多くなるほど褒めてくれる人は増えた。スゴいスゴいスゴい。勉強やスポーツでもパッとしなかった青春。学校や会社での、うだつのあがらない人生。成功者たちを指を咥えて眺めているだけの時間。アイキャンフライ!そんな今までの僕に別れを告げるときが来たのだ。雑記ブログといういい加減な言葉を免罪符に、いかに広告を見

    とあるブロガーたちへの鎮魂歌 - Everything you've ever Dreamed
    gerres72
    gerres72 2018/11/27
  • ブルマーより愛をこめて - Everything you've ever Dreamed

    ブルマーが下着ではないと知った瞬間、僕は鉄腕アトムに欲情した己の過去を嘆いた。若さゆえの過ちというやつを認めるのはひどく難しい。それならば抹殺するしかない。アトムしかり、エイリアン1作目のシガニー・ウィーバーで抜いてしまったことしかり。そして、僕の知らないうちに我が国のブルマーは滅びていた。 こんなことなら二十数年前のあの春の日、桜の舞い散る校庭を駆け回る、キュートな女子テニス部ブルマーズから目を逸らさなければ良かった。下着を盗み見る罪悪感に打ち負けた精神の弱さが恨めしい。一瞬だけ直視したブルマー、それを当時再放送していたアトムに重ねていたあの頃の自分を殺したい。 「ブルマーは下着ではありませんよ」そう教えてくれたには感謝しかない。僕は幸せだ。真実を知ってから死ねるのだから。「ブルマーをはいてくれ。下着でないことを確認するために」にそう言いたかった。あるいは強権的にブルマーを履けと命じ

    ブルマーより愛をこめて - Everything you've ever Dreamed
    gerres72
    gerres72 2015/04/12
    相変わらずの文章力だ
  • 妻と話し合ったうえで決めました。 - Everything you've ever Dreamed

    昨年の春から続けていた妊活をやめることにした。理由は、にかかる負担が大きいから。2年弱。その期間が長いのか短いのかわからない。僕らよりずっと長い間頑張って子供を授かった人たちがいるのも知っている。 でも、もう、やめだ。人工授精でを苦しめているのは僕だ。僕は不能で精液量は少ない。精子の数も少なく、その上、精子の活動も活発ではないといわれている。医者からは難しいといわれた。僕は心の片隅で無理と言って欲しかった。薄い希望がかえって残酷なときもあるのだ。 は口にしないけれど子供が出来ないのは僕のせいなのだ。それどころか、僕のせいなのに、女性心理なのか母性というやつなのか男の僕には考えが及ばないけれど、は母になれないのは自分のせいだと思っているフシもある。悩んでいるは見たくない。「もう、やめよ」そんな空気が僕らのなかで膨らんでいった。 子供を諦める。そんな重大な決定のわりに最後の手続きは簡

    妻と話し合ったうえで決めました。 - Everything you've ever Dreamed
    gerres72
    gerres72 2014/11/21
    退くも勇気。
  • 妻がXVIDEOSの真実を知ってしまった。 - Everything you've ever Dreamed

    XVIDEOSとXEVIOUSが似ていることに気付いたとき、僕は己の天才を畏れた。 僕は生来独り言が多く、気になっていることが状況に関係なく飛び出すものだから、隠し事が出来ないし不気味に思われるしで難儀してきた。最近は無意識のうちに「エックスビデッ」と口にしてしまうのが悩みだった。 即座に僕は発見を活かした。《xvideosはxevious》と暗示をかけることで僕は独り言による秘密の漏洩を回避しようとしたのだ。爾来、独り言は「ゼビウス!」となり、xvideos鑑賞に備えて気になった女優さんの名をメモ帳に書き留めるときなども次のように記述している。「ゼビウス/峰なゆか」「xevious/mine nayuka」。 二カ国語でこのような姑息な隠蔽をしなければならないのは、がアダルト動画を忌み嫌っているからだ。理由はわからない。夕暮れ時、台所に立つの背中に訊いたことがある。「僕がアダルト動画

  • 「ご飯にする?それともお味噌汁にする?」と妻がきいてきます。- Everything You’ve Ever Dreamed

    結婚して丸二年になる嫁さんが、事の前、僕に「ご飯にする?それともお味噌汁にする?」ときくようになって久しい。全体的に謎である。ご飯と味噌汁を二項対立のようにとらえているのも妙だ。ご飯が事全体を指すのか、白米(炊飯済)を指しているのかもよくわからない。実際、僕が「ご飯」といっても「味噌汁」といっても卓に並ぶ事が変わるわけではない(代替の事は用意されていない)。 きっと、抽象的で深遠な意味が含まれているのだろう。全部言葉にしなければいけないというわけではないけれど、肝心な事ははっきりとした言葉にしてもらいたい。僕がいかなる答えを出したあとでも同じようにふふふと笑う嫁さんも正直不気味だ。2カ月間。ほぼ毎日。「ご飯がいい?味噌汁がいい?」→答え→うふふ、というやり取りは続いた。 耐えられなくなった僕は嫁さんに質問の真意をたずねてみた。すると「答えはあなたの心の中にあります」とジェダイマス

    「ご飯にする?それともお味噌汁にする?」と妻がきいてきます。- Everything You’ve Ever Dreamed
    gerres72
    gerres72 2013/08/20
    「ご飯にする?それともお味噌汁にする?」と妻がきいてきます。 - Everything You’ve Ever Dreamed
  • 1