経済産業省は、2013年12月に水素・燃料電池戦略協議会を立ち上げ、今後の水素エネルギーの利活用のあり方について、産学官で検討を行ってまいりました。このたび、6月23日に水素社会実現に向けた関係者の取組を示した「水素・燃料電池戦略ロードマップ」のとりまとめを行いました。 1.背景・目的 2009年に市場に投入され普及段階にある家庭用燃料電池に続き、2015年には燃料電池自動車の市場投入が予定されるなど、これまで工業用の利用等に限られていた水素をエネルギーとして日常的に利活用しようとする動きが拡大しつつあります。こうした現状と我が国を取り巻くエネルギー環境を踏まえ、産学官からなる「水素・燃料電池戦略協議会」を設置し、今後の水素エネルギーの利活用のあり方について検討を進めてまいりました。 本年4月に閣議決定されたエネルギー基本計画においても、「“水素社会”の実現に向けたロードマップの策定」が盛