三菱自動車は、2016年に予定していた主力車「RVR」のフルモデルチェンジを延期した。開発に失敗した担当部長2人を諭旨退職とし、相川哲郎社長の役員報酬の一部自主返納や執行役員ら2人を降格する処分を11月1日付で行った。「開発段階で上司への報告が不適切だった」ことを処分の理由としているが、「諭旨退職」とは相当な処分内容だ。いったい何があったのか。【経済プレミア編集部】 【写真】東京モーターショー・カメラマンがみた会場の華 スポーツタイプ多目的車(SUV)の「RVR」は、14年度の販売台数が21万台と、同社全体の2割を占める主力車だ。10年に行った前回モデルチェンジから6年となる来年に全面的なモデルチェンジを行い、燃費を向上させたガソリン車と、家庭用電源で充電できるプラグインハイブリッド(PHV)の投入を予定していた。 今年3月に開催されたジュネーブのモーターショーで、試作車「XR-PHE