「デジタルフォレンジック」という言葉をご存じでしょうか。会社で不正があったときなどに、社内のパソコンに保管されているメールや資料などの膨大な電子データを解析する技術のことです。 こうした技術を使って注目を集めているのが元自衛官という異色の経歴を持つ守本正宏社長が率いるFRONTEO(フロンテオ)です。これまでに企業の不正問題の調査で蓄積した技術やノウハウを生かして警察の捜査の支援や病院の医療事故の防止などさまざまな領域にビジネスを広げています。(経済部 野口恭平) 技術で日本を守りたい 異色の経歴 ーーー元自衛官ということですが会社設立まではどんな道のりでしたか。 守本 :もともと「宇宙飛行士になりたい」「日本を守りたい」という2つの夢がありました。その夢をかなえられるのは自衛隊のパイロットだと思い防衛大学校に入りました。結局、視力が悪化してしまいパイロットは断念して海上自衛官になり、護